4か月に入ると笑いかけてくれたり、指しゃぶりをしたり段々活動が盛んになってきますよね。
昼夜のリズムもついて、夜の眠りが深くなってくる頃です。この頃の寝かしつけの方法を紹介していきますね。
- 生後4~6か月の赤ちゃんの睡眠の重要性
- 生活リズム、寝かしつけ
- 睡眠環境
- まとめ
生後4~6か月の赤ちゃんの睡眠の重要性
生後4か月目に入ると夜の睡眠が長くなってきて、昼と夜の区別がついてきてメリハリのある生活に代わってきます。一日の睡眠時間は14時間程度です。
この時期の「夜眠り、朝起きて活動する生活リズム」の確立は、その後の脳の成長、特にコミュニケーション機能の発達と密接な関係があることが知られています。十分な眠りと覚醒のリズムは、脳神経細胞の働きを維持し守っているからです。
この時期(4~6か月)は一生を通して社会生活に必要な一日の生活リズムが形成され、人生の始まりを定める重要な時期です。幼児期に十分な睡眠がとれていないと、10ヶ月の乳児でも神経発達の遅れが見られ、幼児期になると「話を集中して聞くことができない」「理解していない」「持続力がない」「姿勢が悪い」「突然攻撃を仕掛ける」など、情動面での問題が見られると言われています。
遅寝遅起きの生活リズムで十分な睡眠がとれていれば、このまま成長しても問題は出ない可能性がありますが、これから保育園や幼稚園、小学校と成長につれて規則的な社会生活を送っていきます。
社会生活とずれた体内時計(生活リズム)を調節しようとすると自律神経が乱れます。社会生活が始まることによって、体に無理が生じて慢性的な疲労の蓄積から、散漫な注意力、低下するエネルギー、極度の疲れが生じやすくなり、発達障害が引き起こされることがわかっています。年齢が上がるとともに学業成績や認知機能、眠気の悪化を招き、倦怠感や肥満など健康上の問題とともに、引きこもり、多動障害、不安や抑うつなど精神疾患を引き起こすこともわかってきています。
これらのことから、この時期は、脳を作り・育て・守睡眠に不足が生じないように、夜更かし習慣で生活リズムがずれないように気を付け、夜9時までに眠ることができる環境を作ることが大切です。
生活リズム、寝かしつけ
この時期は、夜間は10時間前後まとまって眠ることができ、昼寝は3~4時間程度眠るようになってきます。
昼間は散歩などの外気浴や、児童館に行くなど生活リズムにメリハリをつけるようにしましょう。
深部体温が下がるとき眠りが深くなるので、就寝前に入浴し、たっぷり授乳をしてから寝かせると夜間の寝つきがよくまとまって寝てくれるようになります。
この時期は、就寝時刻、起床時刻を決めて規則正しい生活習慣を作るように心がけてください。
昼寝の時間は、活動量や時間によって左右されることもあるので、無理に決める必要はありません。生活リズムができてくれば、昼寝の時間も段々定まってきます。
睡眠環境
温度と湿度
赤ちゃんが快適な気温は20~25℃といわれています。
夏は25~27℃、エアコンは27~28℃に設定しましょう。暑い夜は深部体温が下がりにくく寝つきが悪くなることがあるので、エアコンや扇風機を使用し、体の熱がこもらないよう気をつけてください。(冷房や扇風機の風が直接赤ちゃんにあたらないように注意してください)。
冬は20~22℃、布団を蹴ってしまう場合はスリーパーを使用がおすすめです。快適な湿度は40~60%です。冬場は空気が乾燥しているので、加湿器や濡れタオルを干して加湿してください。(加湿器は清掃が行き届いていないと、カビを空気中にまいてしまうのできちんと手入れをしてください。手入れが簡単なものや、赤ちゃんの枕元における手入れが簡単なポータブル加湿器などが便利です)
光、暗さ
暗くなるとメラトニンが分泌され、赤ちゃんの眠りを促します。生後3~4か月頃までは一度見たものを見続けるという強制注視の性質があるので常夜灯も消しましょう。夜中の赤ちゃんのお世話に明かりが必要な場合は、赤ちゃんの目に直接光が入らない場所にやさしい光のライトを置くといいでしょう。寝かしつけをしながら、スマートフォンなどを見ているとそれも刺激になってしまうのでやめましょう。
音
生活音などが聞こえると眠りの妨げになります。家族一緒に眠れるのが一番いいですが、お父さんの帰宅が遅くなるお家も多いかと思います。眠った直後は眠りが遅いので、眠った直後には生活音がならないよう帰宅時間の調整をしてもらったり、帰宅後は食事を先にしてお風呂や食器を洗うのを後にするなど生活音で起きないように工夫をしましょう。
また、眠りのルーティンを作ると赤ちゃんも就寝の時間を認識しやすくなります。就寝時に子守唄を歌ったり、赤ちゃん用の寝かしつけのオルゴールなど使用すると多少生活音があっても赤ちゃんも気になりません。
安全について
この時期になると手足の動きも活発になってきます。ぬいぐるみやおもちゃ、ガーゼなどが枕元にあると、ふとした拍子に顔にかかって窒息してしまう可能性があります。枕元には物を置かないようにしましょう。
添い寝などするときは、お母さんのパジャマや布団などが赤ちゃんにかからないように気をつけてください。また、ベッドとベッド・壁などの溝に転落する危険もあるので動かないように固定したりレイアウトを変更するなど危険がないように調整してください。
まとめ
生後4か月を過ぎると、昼夜の区別がつき夜間にまとまって眠るようになってきます。この時期の生活リズムが後の一生を通して社会生活に必要な生活リズムが確立されるときです。メリハリのある生活リズムを心掛けて、入眠環境、生活リズムを整えていきましょう。
私は生後4か月頃からスリーパー着せて、Amazonのアレクサで子守唄(ベビー用オルゴール)を流し、電気を消して授乳をしながら寝かしています。眠ったら音楽は止めて静かな環境にしています。
スリーパーは便利で、夜中1時くらいに授乳するのですが起きかけてくる頃になると、手足をばたつかせて掛物をはいでしまいます。スリーパーを着せていれば、寝冷えもすることもないので安心です。
「私の育児日記」:森永乳業株式会社制作・発行
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