赤ちゃんのお風呂、ベビーソープ?ベビー用固形石鹸?沐浴剤?どれがいいの?スキンケアは?

子育て 

出産が近づくにつれて沐浴の物品を用意すると思うのですが、いざ用意しようと思うとベビーソープやベビー用固形石鹸、沐浴剤と色々あってどれにしようか迷うかと思います。出産後、退院しても肌がカサカサしてきたり、ぷつぷつ湿疹ができてきたり、どれにしようか迷ってしまうかと思います。今回は、肌の特徴とスキンケアの方法について紹介したいと思います。

  • 赤ちゃんの肌の特徴?
  • 湿疹の原因は?
  • アレルギーの発症は皮膚から
  • 何で洗ったらいい?
  • スキンケアの重要性

赤ちゃんの肌の特徴?

肌は、大まかに一番外側の表皮、その下に真皮、一番下に皮下組織の三層になっています。
表皮は、外から化学物質や最近の刺激や異物の侵入を防ぎ、水分の蒸発を防ぐバリア機能を持っています。肌のうるおいは、表皮の一番外側の角層によって保たれていますが、赤ちゃんの角層は大人の2/3程度の薄さなので、バリア機能が未熟です。
それに加えて、赤ちゃんは水分量が多いものの、細胞間脂質が少なく保湿因子も大人の半分程度しかありません。体の水分量も多いので乾燥による影響を受けやすいです。

赤ちゃんの肌は、表皮の角層が大人の2/3程度と薄くバリア機能が未熟で、皮脂が少なく水分量が多いので、外から異物の刺激を受けやすく、水分が失われて乾燥しやすく、肌トラブル(炎症反応)が起きやすい状態にあります。

湿疹の原因は?

赤ちゃんの湿疹は、新生児ニキビと言われる新生児痤瘡、頭皮や眉毛あたりに黄色いかさぶたのようになる脂漏性湿疹、外部からの刺激で起きる接触性皮膚炎、汗が皮膚の下にたまって起きる汗疹があります。
生後2~3か月頃までは母親のホルモンの影響で皮脂量が多く、新生児ニキビや脂漏性湿疹が起きやすい状態です。これは、自然と母親由来のホルモンが低下すると脂腺の活動が低下してくるので自然と治まりやすくなってきます。その後、母親のホルモンの影響が薄れ、皮脂量が少なくなってくると、接触性皮膚炎や汗疹が起きやすくなってきます。

何で洗ったらいい?

私のおすすめは、退院後の一番最初は沐浴のお供は沐浴剤です。
沐浴剤は、保湿と洗浄効果を併せ持ったもので、ベビーバスに入れて、手のひらやガーゼで洗うだけでかけ湯もいらない優れものです。
前述したように、赤ちゃんの肌は、皮膚が薄くてデリケートです。赤ちゃんは、そもそも皮脂が少ないので、たとえベビー用の石鹸で洗うとどうしても皮脂が取れすぎてしまい乾燥してしまいます。沐浴剤には、植物性の天然由来のものや胎脂ににたものなど商品によって使用している成分は違いますが、洗浄・保湿のために油分が含まれています。お湯だけでもある程度皮脂などによる汚れは取れますが、それでは乾燥もしてしまうので、一番最初は、保湿・洗浄が一緒にできる沐浴剤がおすすめです。

沐浴剤を使うときの注意点ですが、退院してすぐにはまだ胎脂がついていたり、生後2か月くらいまでは脂腺の活動が活発で、新生児ニキビや脂漏性湿疹ができやすくなっています。沐浴剤だけでは、視線が活発になっている発疹などは悪化してしまう可能性があります。なので、脂腺の活動が活発な新生児ニキビや脂漏性湿疹ができているところだけ、部分的にベビー用石鹸を使うと皮脂のバランスが保たれて改善しやすくなります。頭部の頑固な脂漏性湿疹は沐浴の30分くらい前に、ワセリンや油分の多いクリームを塗ってふやかしておくと汚れが取れやすくなります。

産後指導でよく使われている泡タイプのベビーソープですが、こすったりする摩擦は起きなくていいのですが、沐浴時に手に取ってお腹や足を洗おうとするとお湯に溶けてしまいよく洗えないうえに、泡がお湯に溶けて全体に広がってしまいます。そうすると、体全体にせっけんがついてしまい皮脂を取りすぎてしまい乾燥させ、肌トラブルの原因になりやすくなります。
ベビー用の固形石鹸は泡タイプよりは、石鹸を手に取りくるくるさせてからお湯の中に入れて足などに直接石鹸をつけることができますが、同様にお湯にせっけん成分が広がってしまい皮脂が取れすぎてしまうので、同様に乾燥による肌トラブルを起こしやすくしてしまいます。

ベビー用せっけんを使用するには、ベビーバスなどが手狭になって、お母さん(お父さん)と一緒にお風呂に入るとき、いすなどに座らせて洗う時から使うといいです。

わが家は上の子は、初夏生まれで最初はベビー用の固形せっけんを使っていましたが、乾燥しやすくカサカサになってしまったので、頭部と臀部の軟膏がついているところだけ石鹸を使用し、それ以外はお湯だけで洗っていました。下の子は、冬生まれで乾燥しやすい時期で、ベビー用ソープを使用したところ乾燥してしまったので、すぐに沐浴剤に変更し、頭部の脂漏性湿疹とおでこの新生児ニキビのところだけベビー用ソープに変更しました。

アレルギーの発症は皮膚からも

肌が乾燥しバリア機能が低下したところから、アレルゲンが皮膚を通して吸収される経皮感作からアレルギーが起きることがわかっています。
経皮感作は食物だけではなくダニなどのハウスダストも引き起こしてしまうため、スキンケアを行うことで肌のバリア機能を維持することで、アレルギーの発症を抑えることができるとされています。

スキンケアの重要性

赤ちゃんの肌は水分と油分が少なくて、バリア機能が未熟なことは今までにお伝えしました。
肌トラブルを起こさないようにするためには、洗い過ぎて油分を取りすぎないこと、乾燥を防ぎ水分を奪わないこと、摩擦を避けて皮膚に刺激を与えないことが重要です。

保湿の仕方はお母さんが一番よく知っているはず。
普段から、お風呂から出たら、化粧水、乳液、クリームと顔に塗っていますよね。水分を入れて、蒸発しないように乳液、クリームを塗る手順は赤ちゃんも一緒です。ローション、クリーム、バームとありますが、赤ちゃんの肌や季節によって使い分けるのが、使い分けてみてください。

塗るタイミングは、沐浴後と着替えのタイミングの朝晩2回と、乾燥しているなと感じたらその都度塗ってください。クリームなどの量は、多いかなと思うくらいのべったりでちょうどいいです。薄いと乾燥しやすいので、「こんなにべったり?!」と思うくらいが適量です。それ以外に顔など露出している部分は外部の刺激も多く、摩擦、乾燥が起きやすい場所なので乾燥しているなと思ったら、その都度塗ってください。

わが家は、朝晩の2回と食事の前後に口周りにワセリンを塗って食べ物のかぶれが起きないように予防しています。保湿剤は、ローションとバームを二つ使っています。季節によって、ローションも夏場はさらっとしたもの、冬場はしっとりしたものと使い分けています。

まとめ

赤ちゃんのお肌は薄くて、皮脂が少なくて、水分が多くて、摩擦と乾燥にとっても弱いです。
赤ちゃんのお風呂は、初めは沐浴剤で、保湿・洗浄を一緒に行うのがおすすめです。新生児ニキビや脂漏性湿疹のところだけベビーソープ使い清潔にしましょう。
生後3~4か月頃になると、乾燥しやすくなってくるので、肌のバリア機能を維持するために、入浴後の保湿もしっかり行いましょう。
その後は、成長に合わせてベビーソープやベビー用固形石鹸に、赤ちゃんの肌に合わせて変更してみてください。

ちなみに、わが家の下の子は、5ヶ月で一緒にお風呂に入っていますが、小さいバケツに沐浴剤を入れてガーゼで顔と頭、脇、手、脚のしわ、鼠径部、お尻をガーゼで洗っています。汗疹ができるているところだけ、ベビーソープを使っています。
入浴後の保湿は、抱っこで寝てしまい顔だけ汗疹が繰り返しできてしまうので、しっとり系の汗疹用のクリームを朝晩と顔は追加で1~2回/日塗っています。スキンケアで肌トラブルが起きてもすぐに良くなっています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました