こんにちはmama nurseです。
慣れない育児が始まり、赤ちゃんはとっても可愛くて愛おしくて癒されるものの、なかなか寝てくれなくてお母さんもイライラと疲労で、肉体的にも精神的にも辛くなってくるお母さんもたくさんいると思います。
今回は寝かしつけ方法を紹介したいと思います。
少しでも日々の育児が楽しめるように今までの知識・経験が皆さんに役立てばと思います。
私が勤務していた小児科は完全看護で家族の付き添いは基本的になく、看護師が全てのケアを行っています。
面会時間中はお母さんが付き添っていることが多いのですが、夜はお母さんの付き添いはなく、遅くてもお母さん(お父さん)は寝かしつけをして消灯前後には帰宅します。
夕方から朝までおおむね看護師一人(食事の時間など忙しい時間はヘルプあり)で13人ほどの子どもの点滴や痰の吸引、酸素投与などの治療の他、オムツ交換や寝かしつけをしていました。(産婦人科との混合病棟のため、小児科担当は夜は一人でした)
子どもたちは、環境が変わり不安で寝付けなかったり、咳や下痢で夜中起きてしまったり、点滴でおしっこが多くて夜中のオムツ交換で起きてしまったりします。大部屋では、一人が泣くと泣き声でみんなが目を覚ましてしまいます。
夜の看護師は、子どもたちを起こさないようにそーっとオムツを交換したり、咳が出ないようにそっと吸入をしたり、ミルクを飲ましたり。
一人をおんぶしながら他の子にミルクをあげて、背中の子が寝たら下ろして他の子のオムツを変えて…と、子どもが起きないように、起きてもすぐに眠れるようにと、夜はほぼ寝かしつけが仕事と言っても過言ではありません。
そこで培ったノウハウを皆さんに紹介したいと思います。
今回は、新生児期の0~1か月の赤ちゃんの寝かしつけ方法を紹介します。
新生児期(0~1か月)の寝かしつけの方法
- 新生児期の赤ちゃんの睡眠サイクル
- 生活リズム
- 赤ちゃんが目が覚める・泣く原因
- 具体的な寝かしつけの方法
1.新生児期の赤ちゃんの睡眠サイクル
新生児期の赤ちゃんは2~4時間(おおむね3時間)ごとの短い睡眠と覚醒を繰り返すリズムが特徴で、一日16~18時間眠ります。1回の覚醒時間はおおむね30~40分です。
2.生活リズム
この時期は、おおよそ3(2~4)時間ごとに置き、1日8~10回、授乳をします。母乳の場合は、ミルクより消化がよいのでお腹がすいて1回の睡眠が短くなりやすいので12回/日くらいの場合もあります。
この時期のお風呂は、午前中に行うのがおすすめです。夕方から夜間は気温の寒暖差があり、赤ちゃんの体に負担がかかります。また、朝に沐浴することで体を動かし生活リズムを作ることができます。
人の体内時計は25時間と言われていて、自律神経の働きによって一日が24時間のタイムサイクルに調整されます。赤ちゃんの時に24時間に調整する生活リズムを体が覚えると言われています。まだ、未熟なので一定のリズムは作るのは難しいと思いますが、午前中に沐浴をし生活リズムを作っていきましょう。
3.赤ちゃんが目が覚める・泣く原因
情緒の発達では、生まれたばかりの赤ちゃんは興奮しかありません。その後に、不快→快と生後3か月までの間に発達していきます。この時期は、興奮させるものと不快なものを取り除けば、落ち着いてくれることが多いです。この時期は、主に空腹、オムツの蒸れ・汚れ、痛い、暑い、寒い、音の刺激など身体的に不快なものが、目が覚める・泣く原因となります。
4.具体的な寝かしつけの方法
赤ちゃんが眠りから覚めると、お母さん(お父さん)はオムツを変えて、授乳をして、オムツを変えているとあっという間に30分くらいたち、赤ちゃんもうとうとし抱っこしている間に眠ってしまうかと思います。このあと、「寝たなぁ」と思い、赤ちゃんをベッドに置くとすぐに泣いてしまい、また抱っこ。気が付いたら次の授乳になって休む暇なく途方に暮れる気分になるお母さんたちも多いかと思います。
赤ちゃんの寝かしつけと、ベッドに置いた後の方法を紹介します。
寝かしつけまで
そっと置いたはずなのに、手足をビクッと伸展させて起きてしまい振出しに戻ることありませんか。
体の上体が下がったり、ガタっとした物音や振動などで、手足をビクッと伸展させてしまうのは、モロー反射と言って赤ちゃんが生まれ持った原始反射で生後4か月頃までに自然と消失する反射です。
モロー反射で起きないように、お包み(スワドル、アフガン)で赤ちゃんを包んであげる(基本巻き)と、お腹の中にいたときの丸まった体勢に近づくため落ち着きやすくなり、ビクッとしても腕が出ないので起きにくくなります。
授乳が終わりオムツを交換したら、お包みをしたまま抱っこで寝かしつけをしてみてください。
<お包みをするときの注意点> ・顔に布がかからないようお包みの緩みがないように巻く。 ※呼吸の妨げや体に熱がこもり体温が上昇するので、きつくなりすぎないようにしてください。 ・下半身はきつく巻かず緩く巻く。 ※股関節脱臼に繋がります。両足の裏をくっつけるようにして巻くか、脚が自由に動かせるように緩く巻いてください。 ・生後2か月後半になると手足をばたつかせてはだけて、顔に布がかかりやすくなるので半ぐるみにする。
ベッドに置いた後
そっと置いて寝てたはずなのに、5分後に目が覚めてがっくりする何てことありませんか。
なぜ背中スイッチが入ってしまうのか?それは、ベッドに置かれお母さんから離れることで体が冷え、丸まった姿勢から体がまっすぐに伸展し、お母さんと離れたことに気づき目が覚めるからです。
ベッドに置いた後、赤ちゃんに離れたことを知られないように、すぐに離れず5分程度、赤ちゃんに体をくっつけたままにし、赤ちゃんがベッドに接着している面が温まるのを待ってください。
赤ちゃんの緊張がほぐれ腕など体の力が抜けてきたら、リラックスし眠れているサインです。
そっと体を離してタオルケットなどをかけてタオルケットの上からそっと手を乗せてトントン。赤ちゃんの呼吸がゆっくり整っているのを確認し、そっと離れてください。
<お包みをしたまま寝かせるときの注意点>
・寝かせるときは、うつ伏せ、横向きにはしない。
・お包みをしているとき、掛物(布団等)をかけすぎない。
※お包みをしたまま、うつ伏せ、横向きはSIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクを高めると言われています。また、腹部が温まりすぎ体温が上昇すると、眠りが深くなり呼吸抑制が起きSIDSが引き起こされる可能性が高いことも指摘されています。季節に合わせてお包みの生地の厚さなども調整してください。
まとめ
- 赤ちゃんが起きたら、授乳・オムツ交換で不快を取り除く。
- 赤ちゃんを、お包み(基本巻き)で巻き、抱っこで寝かしつける。
- 赤ちゃんをベッドに置く際は、頭を下に下げずゆっくりそっとおろす。
- おろした後は、お母さん(お父さん)は5分程度そのまま赤ちゃんに体を密着したままの姿勢を維持し、赤ちゃんとベッドが接着している面が温まるのを待つ。
- 赤ちゃんの緊張が解けたら、お母さん(お父さん)はゆっくり体を離し、タオルケットをかけ手を添える。赤ちゃんの呼吸が整っているのを確認しゆっくり離す。
注意点
赤ちゃんの体温が上昇しすぎると乳幼児突然死症候群のリスクが高くなります。お包みを巻いた後は、うつ伏せ、横向き、掛物のかけすぎ、顔に布がかからないように注意してください。
寝かしつけで困っているお母さん、お父さん、まずはこの方法を試してみてください。
この方法でたくさんの子を寝かしつけしてきました。うまくいかない時もありますが慣れてくればコツがわかって来ると思います。
夜、赤ちゃんがすぐに起きてしまって、お母さんお父さんが眠れなくてつらいときは、搾乳やミルクなどを少し足してみるのもいいです。お腹がいっぱいで少しだけ30分~1時間程度いつもより多く寝てくれると思います。
眠れなくてつらい日々だと思いますが、小さいときはあっという間です。抱っこしているとかわいい顔がたくさん見れますよね。大きくなったら抱っこしたくても嫌がられたり重くなったりで出来ないですし、今しかないと思って楽しんでくださいね。
コメント