前回の続きです。赤ちゃんの寝かしつけってなかなかその子にあった正解を見つけるのが難しいですよね。自分の子以外、入院中の子どもたちを寝かしつけてきた時のコツを紹介します。
おっぱいを飲んで寝たなぁと思って、ベッドに降ろすと泣いてしまって、また抱っこ。これもあるあるだと思います。いつ休めるの?もう肩パンパン!もう朝になってる…。なんてこともあるかと思います。私もそんな日がまるっきりないわけではないですが、ほとんどありません。
寝付いてベッドに降ろすときの方法は、前の記事に書いたとおりにそーっと降ろしてもらえばいいのですが、降ろした後起きかけてしまったとき、普通にトントンして眠ってくれればいいのですが、起きてしまいそうなときに試してみてもらいたい方法を紹介します。
- 両手でお腹(腰~お尻)を両手で高速タップ
- 手から腕を握って温める(足をさする)
- お腹(背中)ゆっくりさする
- 前頭部から眉間までなでる
両手でお腹(腰~お尻)を両手で高速タップ
降ろしてみて、少しフガフガ興奮しておきそうなときは、一番最初にこれを試してみてほしいです。
力を入れないで、心地よくなるように両手で胸とお腹(お尻~腰)を軽く高速でトントンとタップしてください。力を入れる必要はないです。電車や車に乗っているときの小さい揺れで気持ちよくなって寝てしまうように、赤ちゃんも心地いい揺れでうとうとしてきます。うとうとしてきたらタップするリズムをゆっくりにして、片手でトントンに変えて、少しずつリズムをゆっくりにして体から手を離してください。
うつ伏せで寝かした場合は、寝た後は必ず仰向けか軽い横向き程度に態勢を整えてください。うつ伏せに寝かせると体温がこもりやすくなり、SIDS(乳幼児突然死症候群)になりやすいと言われています。
この技は、入院中のほとんどの子の夜のオムツ交換の時に使っていました。入院中の子は点滴をしているので夜もオムツ交換が多いのですが、寝ているところをそーっと交換して、もぞもぞと起きかけたら胸や腰からお尻のあたりを高速トントン。眠りかけたらゆっくりリズムに変えてそーっと離れてました。大部屋は一人が起きるとみんな起きてしまいますが、この方法でほとんど起きずにみんな眠れていました。ベッドに降ろした後に、フガフガ言い出して起きてしまいそうなときに試してみてください。
手から腕を握って温める(足をさする)
体温が下がるときに眠くなると聞いたことがある方は多いかと思います。大人はお風呂に入った後、体温が下がるタイミングにつきやすいといいと言いますよね。手足が温まると体温が下がらないのではないかと思うかもしれませんが、赤ちゃんや子どもが眠いとき手足が温かくなるのは、末端の手足の体温をあげて熱を放散して体の内部の温度を下げようとしているからです。
うとうとしているときに、手足を握ったりさすって熱を放散させるのを手伝ってあげると、深部体温が下がり始めるのが早くなるので眠りにつきやすくなります。
お腹(背中)ゆっくりさする
これも同様に、体を温めてあげることで放熱するのを促しています。また、さすることで、リラックス効果もあり、うとうとしてきます。
赤ちゃんのお腹から胸をゆっくり時計回りに円を描くようにゆっくりさすってみてください。さすっている手もだんだん温かくなってくると思います。温かくなってくると副交感神経がリラックスしてきて眠りにつきやすくなします。
前頭部から眉間までなでる
顔・頭の神経は腕や足と違って脊髄を通らず、脳幹から直接表面に神経が出ています。ヘッドマッサージなど受けるとスッと眠ってしまうくらい気持ちよくなりますよね。赤ちゃんも頭を撫でられるとリラックスしてうとうと眠くなってきます。
前頭部から眉間・目のあたりまでゆっくり撫でると気持ちよくなってきます。また、自然に目を閉じるようになるので眠りやすくなります。
ただ、わが子はこれはあまり好きでないようで、本当に最後と眠りに落ちるときくらいしかさせてはくれません。眠いけど落ち着くのにもうちょっとという時に、頭をなでると首を横に振って払いのけようとします。
まとめ
一概に〝これをやったら絶対に寝る!!”いうものはないです。赤ちゃんもバラバラでどのやり方が好きか好みが分かれますが、降ろしてみてちょっと興奮気味だったら、両手で高速タップしてみてください。うとうとしてきたら、お腹をさすってみたり、頭を撫でてみたり、いろいろ組み合わせて赤ちゃんの好きな方法を見つけてみてください。
ちなみに私は、高速タップで落ち着かせたら、自分の親指を握らせて包み込むように赤ちゃんの手から腕を握り、もう片方の手でお腹をさすったり、トントンして寝かせることが多いです。寝始めは指しゃぶりをしようとして手を動かすので、無理に腕の動きは抑えず合わせて動かしています。腕の動きが落ち着いてきたらホールドさせて、呼吸が整ってきたらゆっくり手を離して、トントンのリズムもゆっくりにして寝かせています。
お母さんたちが、ゆっくり眠れる日が増えますように。
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